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臨済宗大本山 円覚寺

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2020.02.11
今日の出来事

静かに美しく

なかなか、静かに沈みゆく夕日をじっと見つめるというゆとりの無い日々ですが、大阪の中之島の講演に行って、その帰りの新幹線の中では、

ちょうど四時過ぎから六時半まで、空が徐々に暮れてゆく様子を静かに眺めることができました。

坂村真民先生に、「静かに美しく」という詩があります。

勤めの帰途 

バスの中から見る 

冬の日の 

静かに美しく 

沈んでゆく姿のなかに 

いつも浮かんでくるものがある 

それはかくのごとく 

静かに美しく 

世を終えられた世尊の 

お姿である 

そこでわたしは 

わたしの願いごとをとなえる 

願わくばわれもまた 

かくのごとくあらしめ給えと 

やがてバスは川にさしかかり 

わたしの家が近づいてくる

静かに美しく沈む夕日を見つめながら、お釈迦さまのご最期の様子をしのばれたのであります。

お釈迦さまがお亡くなりになったのは、八十才ですから、当時のインドにおいては、たいへんな長命であります。

文字通り、命を全うされて、クシナガラで涅槃に入られました。

なすべきことをなし終え、救うべき人はみな救い終えて、静かに美しく夕日の沈むように涅槃に入られたのでした。

「静かに美しく」という言葉は、涅槃の様子をよく表現しています。

真民先生は、お釈迦さまの涅槃を思いながら、自分もまた静かに美しく世を終えたいと願われたのです。

その通りに、真民先生は九十七才の寿命を全うされて、静かに美しく生を終えられました。

かくのごとくありたいものです。

横田南嶺

静かに美しく

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