今日の出来事
人間学塾中之島
八日は、大阪まで出講。人間学塾中之島で講演しました。
人間学塾中之島は、もとは天分塾といって、寺田一清先生の勉強会でした。
寺田先生は、森信三先生のご高弟であり、森先生の著作の大半をまとめられた方であります。
もう七、八年前に、寺田先生と対談したことがご縁の始まりでした。
それ以来、毎年一度大阪まで出講しています。
年に一度寺田先生にお目にかかることが楽しみでしたが、ここ数年はご高齢の為に、
寺田先生ご自身はお見えにならなくなってしまいました。
しかしながら、毎年通っていると寺田先生のご縁の方々とも懇意になって、楽しみに出向いています。
はじめて講義した時には、今北洪川老師の『禅海一瀾』について話しました。
その時には、鍵山秀三郎先生も最前列で聴講してくださったのでした。
それ以来、無学祖元禅師や夢窓国師、それに盤珪禅師や釈宗演老師のことなどを話をしてきました。
今年は、「怨親平等の思想」について講演しました。
このところ、どこへ行っても「怨親平等」をテーマにしているのですが、聴衆によって、その内容を変えています。
鎌倉禅研究会の講演の時には、北条時宗公と元寇について重点を置きました。
花園大学での講演の時には、華厳思想との関わりに重きを置きました。
今回は、今からちょうど百三十年前のエルトウールル号事故の話をして、
身内も外の人も平等に接するという人倫の思想に重きを置いて話をしました。
次の日は日曜説教ですので、日帰りの大阪出講でした。
横田南嶺