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臨済宗大本山 円覚寺

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2019.12.26
今日の出来事

相田みつを美術館へ

毎年、年末には相田みつを美術館におうかがいしています。

私はいつも、法話や講演などで、相田みつを先生の言葉を引用させていただいていますので、そのお礼をかねて必ずうかがうようにしています。

今年は、ようやく昨日二十五日に訪ねることができました。

毎年、うかがうと新たな学びがあるものです。

今回も、多くの気づきをいただきました。

入ってすぐのところには、

 

迷いの着物を

脱いでもね

悟りの着物を

着たんでは

 

という短い言葉がありました。

修行する者が陥りやすいところです。

迷いの着物も、悟りの着物もともに脱ぎ捨ててしまうのが坐禅のはずなのです。

それが、つい何年坐禅したのだとか、或いは見性(さとりを開くこと)したのだとか、どこか鼻についてしまいます。

相田みつを先生の言葉は、わかりやすいのですが、その根底には深い禅の修行が裏打ちされてあるのです。

『臨済録』のなかでも、臨済禅師は、修行僧たちによびかけて、「衣に目をくれてはいけない」と説かれています。

どんな衣かというと、菩提という衣や、涅槃という衣や、祖師という衣や、或いは仏という衣などだと言われています。

菩提というのも涅槃ともいうのも、いわゆる「悟り」を表します。

臨済禅師は、こうした悟りだの涅槃だのという名前などは、対象に応じて着せかけた衣だと喝破されました。

衣について詳しくなるばかりではだめであって、衣を着ている人が問題なのだと説かれています。

相田みつを先生の次のような言葉も思わず書き取ってきました。

 

筆を持つたびにわたしは人間としての

自分の至らなさを悟ります

 

さとりだ、涅槃だなどというよりも、こういう率直な一言に心打たれます。

この道は、どこまでも自分の至らなさに気づき、たえず精進していくしかないと思うのです。

相田みつを美術館は、東京国際フォーラムの地下一階という多くの人が行き来する中にあります。

そんな中で、長い間美術館を維持している努力には頭が下がります。

スタッフの皆さんの実に親切で、訪れた人は皆満たされた思いになります。

幸い相田一人館長も居られて、しばし歓談をさせていただくことができました。

相田館長は、今年テレビの「世界一受けたい授業」に二度もご出演なさって、その影響もあってか多くの方が美術館を訪れたようでした。

まだ行ったことがないという方には、是非ともお勧めしたい美術館であります。

心あたたまり、やすらぎ、そして深い気づきが得られる美術館です。

横田南嶺

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〒247-0062 鎌倉市山ノ内409  
TEL:0467-22-0478

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