今日の出来事
静岡市宝泰寺へ
十六日の土曜日は静岡市にある妙心寺派の宝泰寺の
本堂落慶式の記念法話に頼まれて行ってきました。
宝泰寺は、静岡駅前にある妙心寺派の名刹です。
ご住職の藤原東演和尚は、妙心寺派の教学部長も勤められた方で、
今の臨済宗の布教の世界では、第一人者であります。
このたび新本堂を建てるにあたって、
まず、今までの本堂を壊す前に
最後の本堂での法話も頼まれて勤めました。
今回も新本堂ができあがっての記念法話を私に依頼された次第です 。
光栄なことであります。
落慶の儀式は、 京都妙心寺の管長を導師に招い厳粛に行われました。
ふつうのお寺の落慶式ですと、本堂内は、 和尚様方や役員さん関係者でいっぱいになり、
多くの檀信徒は、本堂の外のテント席で
お参りして、お弁当をいただいて帰るということが多いのですが、
さすがに布教熱心な東演和尚、
儀式が終わって、 和尚様方や関係者をホテルの祝賀の宴席に案内しておいて、
そのあと檀信徒の皆さんに本堂にあがってもらって
新築なった本堂でお弁当を振る舞い
そのあと午後から法話会をなさったのです。
私も、朝の僧堂の行事を終えてすぐに新幹線で静岡に行って
午前中の儀式に参列して、
少々疲れたと思いながらも
東演和尚の熱意と檀信徒のご熱心なお姿に打たれて、
ちからを込めて一時間仏教の原点について法話してきました。
多くの皆様に感謝していただき、 法話の終わりの拍手が鳴り止まずで
こちらも感激しました。
やはり疲れたと思っても、感動は新たな力を生むものです。
この日は、 東演和尚の長年のご苦労が実ったかのように雲一つなり秋晴れで、
道中新幹線からも富士山がくっきり拝めました。
有り難い一日でありました。
横田南嶺