坂村真民先生の足跡を訪ねる旅④ 大宇宙大和楽
「玉名の地を訪ねた後、阿蘇の幣立(へいたて)神宮にお参りしました。
幣立神宮は伊勢神宮より古い神話の地であり、
宮司様は真民先生と遠戚にあたります。
真民先生の三女である西澤真美子様に御案内いただいたおかげで、
昇殿して正式参拝し、宮司様のお話も賜ることができました。
その後、宮崎県にある高千穂神社にお参りしました。
幣立神宮と高千穂神社は、真民詩にとっては特別な意味を持ちます。
真民先生八十一歳の時、高千穂神社にお参りして、
その夜神楽を見て、「大和楽」の神気をいただかれ、
更に幣立神宮にお参りしてその祭神に
「大宇宙大和神(おおとのちおおかみ)」さまが
在られることを知って、ここで大宇宙の神意に触れて、
二つのお宮から「大宇宙大和楽」という新しい世界観、
宇宙観への大きな想念を得られたのでありました。
幣立神宮は神気満るところであり、高千穂神社もまた、
古来天孫降臨の霊地とされるだけあった、
何とも言えぬ森厳な気に満ちていました。」