僧堂 開講
今日、円覚寺専門修行道場(僧堂)では、雨安居(4~7月)の開講でした。
雨安居期間は、毎月1週間の大攝心(集中坐禅修行)があり、大攝心中は、毎日
円覚寺僧堂の師家である横田南嶺老師による提唱(禅の語録の講義)があります。
読経する雲水。円覚寺僧堂では、今年、7名の新到(新入僧)が加わり
全員で26名となりました。
雲水さんは、今日から26日まで1週間、禅堂に籠り坐禅修行に精進します。
杖を持ち雨安居の偈頌(宗旨をうたった漢詩)を唱える老師。
雨安居偈頌。
安居結制す、万年の顚
道の為に頭を聚めて法筵を開く。
語を寄す、満堂の龍象衆、
放身捨命、真禅を究めよ。
「安居結制す、万年の顚、道の為に頭を聚めて法筵を開く。」
老師曰く「こうして万年山に安居結制します。お釈迦さま以来の伝統に則って、皆が一所に集まります。
仏道を求める為にこうしてお互い集まって摂心をして講筵を開きます。
「語を寄す、満堂の龍象衆、放身捨命、真禅を究めよ」。
わが身を放ち命をも捨てん覚悟で、禅の真実を究めて欲しいのであります。
今ここに生きているいのちは何か。今話を聞いているこの一念がなんであるか、
これを究めてゆくのです。禅を究めるといっても、長い間坐るとか、
たくさんの禅語を覚えることではありません。
この一念を見つめて、この一念が無量の命であると気づくことです。
この一念こそ仏心そのもの、無量劫来連綿と伝わる命そのものであります。無量寿なのであります。
そこに目覚めるのが見性悟道であり、禅の道であります。どうぞ各自精進して、
この一念を明らかにして欲しいと願うばかりであります。」