「自分は、常に自己中心的だと自覚をする」 一日一語 113
朝の参道
今日は、円覚寺・居士林に致知関東若獅子の会の方4名がお越しになり、
横田南嶺老師が提唱をされ、終了後、会の方と質疑応答を交わしました。
その一つをまとめてみました。
質問:人はどうしても自分中心の見方、自分の都合の良い見方をしてしまいます。
それを抑えるにはどうしたらよいでしょうか?
老師:それは、自分は常に自分中心に見ていることを自覚することしかない。
自分中心な見方を抑えようとしたって、これは無理なんです。
抑えようということ自体が自分中心なわけですから、抑えて自分を
少しでも良く見せようとか、自分が少しでも上手くやってやろうという
魂胆がある。
冷静に自分を観察するというのはそこなんです。自分がわがままとわかっていない
人が一番わがままなんです。
自分がわがままとわかっている人は謙虚に生きられる。このことしかない。
酔っ払いといっしょで自分が酔っ払ってることに気が付いていないのが一番良くない。
「今日は酔っぱらってしまったなあ」と気が付いている人は間違いを犯しません。
常に自分の心を観ることが肝腎です。
「ああ、自分というのは、こうして自分の都合の良いようにしか考えていない
もんなんだ」ということを気が付いていることの他に薬はありません。
何とか抑えてやろうとこと自体がわがままなんであります。