管長 米沢巡礼 その1
<会場である伝国の杜>
昨日、横田南嶺管長は、山形県・米沢仏教興道会主催の講演会に講師と招かれ
「ころびても花の中」という題の1時間半に及ぶお話をされました。
講演会場である伝国の杜は、ほぼ満員で、500人位の方々が
管長のお話をお聞きになりました。
<関興庵本堂前にて>
今回の米沢巡礼には、米沢仏教興道会が明治時代から行っている社会福祉事業の視察を
かねて、管長猊下に若手和尚が3名、帯同しました。一行は、山形県米沢駅に到着すると、
地元・円覚寺派関興庵の住職・副住職様にお出迎えをしていただき、まずは、関興庵をお参り
しました。本堂にて般若心経をお唱えしたあと、書院にてお抹茶のおもてなしをして
いただきました。
こちらの御写真のお方は、明治時代の関興庵住職 木村潤石師です。
円覚寺の今北洪川老師の下で修行をされた方で、円覚寺本山の特命により
山形県米沢市にある円覚寺派のお寺・関興庵の住職として派遣され、
復興にご尽力をされます。
木村潤石師は、関興庵の復興だけではなく、米沢市に、臨済宗や曹洞宗などの
宗派を越えた仏教会である米沢仏教興道会の創立の中心人物となります。
この米沢仏教興道会は、仏教の布教活動を行いながら社会奉仕活動や
社会福祉事業を行い、現在では、2つの老人ホームと6つの保育施設を
経営しています。
関興庵の書院には、木村潤石師が布教に用いた教えが書かれた紙が表装されて
掲げられていました。
そして、関興庵を後にして、同じ米沢市内にある講演会場の「伝国の杜」に
移動しました。14時から米沢仏教興道会の和尚様方による法要があり
14時半から管長猊下による講演となりました。
今回の講演会は、米沢仏教興道会創立130年周年記念事業の一環であり、
木村潤石師縁の円覚寺管長の横田南嶺老師が講師として最適ということで
招かれました。
聴衆の方々は、1時間半という長時間にもかかわらず、集中力途切れることなく
熱心に管長猊下のお話を聞き入っている様子でした。