体究練磨、一朝自省 「一日一語 87」
仏殿向かって左にある梅の花です。山内の梅たちにに先駆けて咲き始めました。
横田南嶺老師が今日の僧堂攝心で提唱されたことをまとめてみました。
求める心が止んだことが臨済禅師のいう「無事」でありますが
何もせず、ただ、好きなだけご飯を食べ、好きなだけ寝ていれば
良いというものでもありません。
臨済禅師が体究練磨して一朝自ら省すと説いているように
求め求めて求め抜いてこそ初めて「これは良かった」ということが
わかるのであります。
「外の言葉に振り回されるな!」と臨済禅師は繰り返し言っている。
我々は、「無事」や「各々聴いているものが仏である」という
臨済禅師の言葉にすら振り回されることなく、自分自身で
「仏とは何か?」「真理とはいったい何か?」「仏心とは何か?」を
自ら納得がいくまで求めていくということを強調したいのであります。