越後巡礼① 関興寺 寶珠庵
<関興寺 総門>
今日、遠諱・展示広報委員会は、遠諱へのご協力のあいさつと
円覚寺派末寺寺院の所蔵の宝物調査の為に、鎌倉国宝館などの
学芸員さんらとともに越後湯沢にある関興寺と寶珠庵の
二ケ寺を訪問しました。
まずは、9時半に南魚沼市上野にある関興寺を訪問。
関興寺は、古くは関興庵と称し1410年、第2世覚翁祖伝が
上野国(群馬県)泉龍寺の白崖禅師を招いて開山されたお寺です。
総門の額は、円覚寺派管長 横田南嶺老師揮毫です。
関興寺参道。越後では、紅葉も終わりに近づき、晩秋の風景でした。
本堂。本堂横の銀杏の黄葉と相まって、荘厳なたたずまいです。
冬支度。
三門。300年以上前に建てられた関興寺に現存する最も古い建造物です。
経蔵。この経蔵の内部には、黄檗版一切経が納められています。
「関興寺の味噌なめたか」有名な味噌。枯淡、質素を基本とする生活には
味噌が欠かせないとあって、寺では修行僧のためにたくさんの味噌をつくって
たくわえていたことが由来です。
午後1時からは、寶珠庵を訪問。寶珠庵は、旧号泉福寺といい、
関興寺開山と同じ白崖禅師が応永年間に創建されたお寺です。
和尚様が蔵から、たくさんのお軸をだしてきてくださり、
それを学芸員の方が調査していきました。
新潟地区のお寺の和尚様方らには、誠に手厚く歓迎してくださり、
また、調査などに温かいご協力をいただいたおかげで、無事に1日目を
終えることができました。深く感謝申し上げます。
明日は、残りの三カ寺を訪問する予定です。