一日一語 ㉚
<雨に咲く>
花が咲くのも鳥や虫が鳴くのも、つゆ草の露が落ちるのも、風が吹くのも
お日様やお月様が光輝くのも、大自然は、見事に調和して成り立っている。
すべての存在は、大きな力によって支えられ、相(あい)調和して生かされている。
これを仏教の言葉では、華厳という。一つ一つ孤立して存在しているものは
何一つとしない。切り取って存在しているものは何一つとしてないのです。
みんなそれぞれが相かかわり相支え合いながらこうして生きている。
みんな同じに強制することもなければ、統一することもない。目に見えるもの
から目に見えないものまで様々なものが絶妙に調和をして生きている。
今このいのちがこうしてある、こうして生きてる、こうして話を聞いている、
この様子が「大宇宙 大和楽」の様子です。
そのことを受け止めたなら、自分の考えや信仰を押し付けて争うことなく
お互いそれぞれの違いやそれぞれの立場を認め合いながら、「大宇宙 大和楽」を
実践していくことができるはずです。
{平成27年11月8日 南嶺老師 日曜説教会より}