一日一語 ⑳
<色づき始めました。方丈裏庭より>
あのオウム真理教の事件があったときに、あんな優秀な人たちが
オウム真理教に入ったのはけしからんとか、あれは偽物だとか
批判する人が多かった。
しかし、松原泰道先生は、「私の布教の努力が足りないために
申し訳ないことをした」と言われました。・・・松原先生は、
私たちがちゃんと説くべきだった、その努力が足りなかったがために、
前途有為な若い人たちにああいう過ちを犯させてしまった、申し訳ないと
言われた。このことは忘れられません。松原先生のこの思いは、私たちは
受け継いでいかねばならないことであると思っています。
「衆生無辺誓願度」の一念です。
{臨済宗青年僧の会 冊子『不二』 南嶺老師 インタビュー記事より}