羅漢講式
円覚寺大方丈では、今日、明日と羅漢講式・舎利講式が行われます。
今日は、14時から羅漢講式が管長 横田南嶺老師をはじめ和尚が出席して
厳かに行われました。
羅漢とは、インドの古代サンスクリット語で仏教の究極の悟りを得た人々を表す
アルハットが中国で阿羅漢と訳され、更に羅漢と省略されたものです。
鎌倉時代に禅宗とともに中国から入って来た羅漢信仰は、
当初、釈迦の命を直に受けた十六羅漢あるいは十八羅漢が対象でしたが、
江戸時代の中頃以降に「死者に会える」という信仰およびその庶民性から
釈迦の滅後に経典をまとめた五百羅漢の造像と信仰が流行したという説が
あります。
講式には、読みくだし漢文の形で綴った叙事的な詞章に,語り物ふうの曲節が付されています。
羅漢を供養することによって、護法と修行の成就を祈念し、その功徳として
羅漢が修行の成就を助けてくれるという儀式でもあります。
円覚寺派のお寺の檀信徒によるご詠歌