開山忌 宿忌
<午後3時 隠寮を出発する横田南嶺管長と五侍者>
今日は、開山忌(円覚寺開山・無学祖元禅師のご命日法要)の前日である宿忌でした。
宿忌というのは、正忌の当日に対し、その前夜に物忌みすることを言います。
宿忌諷経と言って午後3時から追恩の読経行事が行われました。
妙香池前を通過する行列
行列は、休息所である大方丈へ。手前の木は、無学祖元禅師、御自らお手植えと
言われる、樹齢700年以上の柏槇(びゃくしん)です。
五色旗にて綺麗に飾られた仏殿にて開山・無学祖元禅師のお像を須弥壇に安置してから、
奠供(てんぐ)と呼ばれる無学祖元禅師の真前に供物を捧げる儀式となりました。
ご飯やお茶などの供物を手から手へと次々に伝送して須弥壇の上にある
開山様に供えていきます。
開山忌の為に各地から集まった円覚寺派の和尚様による読経。
行道(ぎょうどう)と言って、読経をしながら堂内を巡っていきます。
仏殿のあと、開山堂(無学祖元禅師の廟所)の前に位置する舎利殿に移動。
舎利殿にても楞厳呪を読経。
舎利殿の外では、助音(じょいん)と呼ばれる役目の和尚さんが
一際大きな声を出してお経が乱れないようにリードしています。
明日は、正午頃から、これまで習礼してきた四ッ頭の本番となります。お茶の関係者など
多くの方々がご来山され、開山忌もフィナーレを迎えます。