坐禅人形を奉納していただきました。
今日、創作人形作家・阿部朱美様らがご来山され、家族で坐禅をしている人形を
奉納していただきました。阿部先生は、昭和の家族をテーマに人と人の普遍的な絆を
その作品で表現されています。
家族で坐禅をしに来たという設定です。
あくびをする子供をちらりと目でけん制をするお父さん。
足が痛いのをこらえて必死に坐禅をする男の子。その隣で
すました顔で正坐をする女の子。
警策(棒)を受けるお父さんをおっかなびっくりに見る子供。
坐禅をする僧侶像は、円覚寺僧堂の現役雲水さんがモデルとなっています。
眉毛や手巾(帯)の詳細なところまで、実に精巧に表現をされています。
奉納していただいた坐禅人形は、ガラスケースなどの一般公開の準備が整い次第
大方丈等で展示する予定です。皆様、楽しみにお待ちくださいますように。
(後記)
明日から円覚寺門前にある北鎌倉古民家ミュージアムにて
「昭和の家族」~きずな~という題で阿部先生の常設展が開かれます。
子を抱く母のぬくもり、包み込むような祖母のまなざし、
野原や路地裏に広がる子供の世界、ご近所同士のやわらかなる交流、
お互いが助け合いながら日々を紡ぎ、人生をまっとうした時代。
人と人との普遍的な絆を人形で表現をされています。
皆様、ぜひ、ご覧くださいますように。
(今回、奉納いただいた坐禅をする家族の人形は、北鎌倉古民家ミュージアムには
展示されません。ご了承ください。)