未来連福プロジェクト
今日は午後から大方丈にて「未来連福プロ ジェクト」主催の福島県南相馬市の方々との交流会が
開催されました。円覚寺を皮切りに一行はこの後、建長寺などへ参る予定です。。
「未来連福プロ ジェクト」は、平成24年9月に発足した団体で自然や伝統文化、
食育を通じて女性が豊かに子どもを育てていくことを目的にしています。
活動の一つに「東北支援」があり、特に福島の子ども達を支援。鎌倉でゆったり、
のびのびとした時間を過ごして欲しいと、招待しています。
「建長寺で会いましょう」を合言葉に、別れ別れになってしまった仲間達との再会と新たな出会い、
そして鎌倉の子ども達との出会いも楽しんで欲しいと願いのもとに活動をされています。
2013年春に浪江町、夏には飯館村の皆さんをご招待。2014年3月には大熊町の皆さんご招待し
今回は、南相馬、飯館、川俣の皆様がご来山されました。
横田南嶺老師が未来連福プロジェクト参加の方々に法話されたことをまとめてみました。
坂村真民先生のお母さんは、「念ずれば花ひらく」という言葉を口癖にように
唱えていました。「念ずれば花ひらく」は、先生のお母さんが苦しい乗り越えられない
ようなことに立ち向かう時に繰り返し繰り返し、この言葉を唱えて自分自身を励ましながら
生きてこられた言葉でした。
真民先生が46歳の頃、愛媛県宇和島のお寺で毎朝坐禅をし、昼間は教師を務めて
戦後、食糧事情の悪い中で3人の娘さんを育てるという厳しい環境の中で
自分も大病して体をこわしてしまい、とうとう、失明しかけてしまいます。
眼科医からはもう目が見えなくなるかもしれないと宣告をされ、失望のどん底に
あった時に眼科の向かいにある神社にお参りをする。その時に真民先生は
母がいつも唱えていた言葉「念ずれば花ひらく」を思い起こすのです。
「そうだ!母はいつもこの言葉を唱えていた!自分もこの言葉を唱えて
この苦しい状況を乗り切っていこう!」決意をしたのです。
そして真民先生は、少しでも多くの人にこの言葉を伝えていくという
願いを持って詩を作り始めたのでした。