浩然の気
ー半化粧(ハンゲショウ) 山内・黄梅院にてー
今日から、円覚寺専門修行道場(僧堂)では、制末大攝心(1週間に及ぶ坐禅集中修行期間)に
入りました。
横田南嶺老師が今日の僧堂攝心で提唱されたことをまとめてみました。
お互いのこうしてしている一呼吸一呼吸ですが、吐く息も吸う息も
もうこの大宇宙いっぱいの気を呼吸しているのであります。
『孟子』という書物に浩然の気という言葉が出てきます。
「我れ善く吾が浩然の気を養う。・・・その気たるや、至大至剛以て直。
養いて害すること無ければ、則ち天地の間に塞がる。」
この心というものは、この上なく大きくこの上なく広い。ただ、まっすぐな
素直な心で、余計な考えや思いを交えないようにしてそのまんまに
養っていけば、この気というものは自然と天地に満ち溢れるものである
と説かれています。
この一呼吸一呼吸が天地いっぱいの一呼吸である、こういうところに
目覚める、気づくことが大事であります。