清水寺お礼参り
円覚寺派管長 横田南嶺老師は、先日、2月20日に京都を訪問されました。
まずは、建仁寺にて、今年竹田益州老師の二十七回忌にあたりますが、
その法要には出られない為にあらかじめ塔参し、現管長の小堀泰巌老師にご挨拶申し上げました。
(横田老師は、雲水時代、円覚寺だけではなく、建仁寺にても修行をされています。)
その後、建仁寺塔頭・霊源院(横田老師が建仁僧堂に掛搭する前日宿泊した縁のあるお寺です。)
をお参りしました。霊源院は折から、京都冬の旅で特別公開中であって、長年京都博物館に預けて
拝むことができなかった、中巌円月禅師のお像を間近で拝ませていただきました。
さらに霊源院の和尚様の紹介で「清水の舞台」で有名な清水寺をお参りされました。
霊源院の和尚は、近年横田老師を講師として勉強する布教師の会で学ばれている和尚であり、
その勉強熱心なことは横田老師もよく認められています。
案内してくださったのは、霊源院和尚様のご友人である清水寺塔頭・成就院 大西英玄和尚様です。
あの高名な清水寺貫首であった大西良慶師のお孫さんです。
横田老師は、約30年前、建仁寺に掛搭する前に、修行の成就を願って
この清水の観音様にお祈りをしました。今回、晴れて、そのお礼参りが
実現したのでした。観音様を目の前で拝することができる内々陣にて
延命十句観音経をお唱えになり、お礼参りを済ませました。
その後、15時から相国寺にて行われた臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱会議に
出席されました。この会議は、全国にある僧堂の師家(老師)が集まったもので、来年に
迫った遠諱の内容が討議されました。横田老師は来年3月に東福寺にて行われる
宿忌法要の導師をお務めになります。