明後日は臨済忌です。
ーかなちゃんの本山出頭・・・寝床の龍隠庵から宗務本所に餌をもらいに行くところです。-
来る1月10日(土)は、臨済忌(臨済義玄禅師のご命日)となります。臨済義玄禅師は、
中国・唐の時代(日本でいう平安時代にあたる)の禅僧で、臨済宗の開祖です。
臨済宗である円覚寺では、午前6時から仏殿にて、管長 横田南嶺老師をはじめ、山内の和尚様、
雲水さんが出席して法要が営まれます。
朝比奈宗源老師の「臨済録」の中から、臨済禅師の言葉を紹介します。
「わしがお前たちに心得てもらいたいところも、ただ他人の言葉や外境に惑わされない
ようにいうことだ。平常のままでよいのだ、自分の思うようにせよ、決してためらうな。
この頃の修行者たちが仏法を会得できない病因がどこにあるかと言えば、信じきれない
処にある。お前たちは信じきれないから、あたふたとうろたえていろいろな外境についてまわり
万境のために自己を見失って自由になれない。お前たちがもし外に向かって求めまわる心を
断ち切ることができたら、そのまま祖師であり仏である。お前たち、祖師や仏を知りたいと
思うか。お前たちがそこで説法を聞いているそいつがそうだ。お前たちはこれを信じきれない
ために外に向かって求める、(そんなことをして)たとえ求め得たとしても、それは文字言句の
概念で活きた祖師の生命ではない。」
本当に、千年の時を経ても色あせることな力強い言葉です。