白熱教室@円覚寺
今日は 円覚寺大方丈に於きまして白熱教室が行われました。「白熱教室」とは
参加者が自らの思いや考えを実際に言葉にし互いの意見に耳を傾け対話することにより
私たちの心の奥深くに輝く叡智を探求していくことを目的としています。
最初に円覚寺派管長 横田南嶺老師よりご垂示がありましたので一部を紹介します。
将来もしかしたら人間の時代が終わることもあり得るのではないかと思います。
終わった後に、「かつて人間の時代があって、あの人間はどういう生き物であったか?」
と言われたら、何と評価されるでしょうか?
人間は優れた文化や宗教を作る出してみな平和で幸せである生き物であったと言われる
でしょうか?それともあらゆる生物の中であれほど同族同種で殺し合った生物で絶えず
殺し合い地球をさんざん壊して絶えていったといわれるでしょうか?
今回のこの会合は宗教と平和をテーマにしています。ここはお寺ですから宗教に何が
できるかといったら一つは祈りであると思います。特に先に大震災において祈ることの
大切さは学びました。
それと同時に私たち仏教は苦しみからの解脱を説きます。苦しみの原因は何かと
言えば、お釈迦様の教えによれば無知、おろかさ、正しい道理がわかっていないこと
だと仰せになっています。その為に私たちは争ったり憎しみ合ったりして
苦しみは絶えません。
そうならないためには、私たちは智慧のよって無知、おろかさに打ち勝たねばなりません。
後世、人間とはおろかな生物であったと言われることがないようにお互い
叡智を出し合い啓発して生きていかねばなりません。
司会は、NHk教育テレビ「ハーバード白熱教室」で解説を務めた小林正弥・千葉大学大学院教授です。
「なぜ戦争はなくならないのか?」「国家間の緊張は和合へ導けるか?」
「平和な世界を創るために、今何ができるか?」をテーマに活発な意見が
交わされました。
今回の白熱教室は主催が建長寺・建長寺派布教師会・円覚寺です。建長寺派の和尚様方も
大勢参加をされています。
円覚寺派管長 横田南嶺老師や建長寺・髙井総長様も出席されました。