東西霊性交流 最終日
東西霊性交流も今日で最終日となりました。修道士さんらは午前5時、仏殿での祝聖の儀式に
出席いただき、引き続き、毎朝行われている暁天坐禅会(時間 5:30~6:30 場所:仏殿)
に参加しました。
終了後、円覚寺派管長・横田南嶺老師のお招きで、隠寮(老師のご住まい)に移動して、
粥坐(朝食)をごいっしょに召し上がれました。引き続き、お別れの挨拶となりました。
修道士さんおふたりからそれぞれ老師に感謝の贈り物が渡されました。
最後に今回修道士さんに同行して撮影をしてきたフランス人の方(ドキュメント映画を制作)が
老師にいくつか質問をしましたので、一部を紹介します。
Q:今回の宗教対話の目的はなんですか?
老師:様々な宗教はありますが祈りは一つであることを確かめたいと思いました。
Q:これからはどうしたら異なる宗教がいっしょに祈ることができますか?
老師:坐ることも呼吸をすることも食べることも宗教にかかわらず、みんな同じようにします。
走れば同じように息を切らしてはあはあとなる。
考えや思想を入れるからけんかになる。生きている事実にそのものは同じでありそれが祈りです。
きわめて単純、当たり前のことが真実です。
こちらの贈り物は、修道士さん手作りのイコンです。
-修道士さんらを門送(もんそう)をする老師-
今回の東西霊性交流@円覚寺は、去年、円覚寺山内・雲頂庵副住 殿谷大秀和尚が
円覚寺を代表してドイツの修道院生活を体験したことが契機となって、この交流が実現しました。
殿谷和尚は英語も堪能で今後、活躍が期待される新進気鋭の禅僧です。
居士林では、9時から居士林会(居士林のOB・OG会)が行われました。坐禅、居士林物故者法要、
南嶺老師の提唱、塔参が行われました。