東西霊性交流@円覚寺
今日から15日まで円覚寺では東西霊性交流が行われます。
東西霊性交流とは、京都・花園大学の禅文化研究所を中心に1973年に始まった、
欧州キリスト教徒と仏教徒の交流事業です。
今回はキリスト教ベネディクト修道会のお二人の修道士さんが円覚寺に来山され
円覚寺の修行僧らとともに専門修行(僧堂)や居士林で坐禅の修行生活を体験します。
円覚寺派管長・横田南嶺老師が「なぜ、坐禅をしたいのか?」と質問をされたのに対し
修道士さんは「私たちは神の声を聞きたい。神の声を聞くには沈黙が大切だ。その沈黙を深める
ために坐禅をしたい。」とお答えになりました。それに対して横田老師は「われわれ禅では、
その神の声を聞いているものは何ものか?追究していく。」と仰せになっていました。
カトリック教会のベネディクト会は、カトリック教会として最も古くから存在している
修道会であり、「祈り」と「労働」がその修道生活の中心に置かれ、生活全体を通して
「沈黙」を貫くことを特徴としています。
通訳には日本の僧堂で長く修行をされたトーマス・カーシュナーさんが同行をしてくださっています。