盂蘭盆会塔婆供養
横田南嶺管長が住職をする円覚寺山内・黄梅院では、今日から14日まで
盂蘭盆会塔婆供養を行います。今日は、午前11時と午後2時の2回、
お施餓鬼法要をさせていただきました。
ご参加いただいたお檀家には、教本が配られ、延命十句観音経などをいっしょに
唱和していただきました。
横田管長は最後の挨拶で次のようなことをおっしゃられました。
「最近、知り合いの若い和尚が上手なこと言っていました。お塔婆というのは
亡くなった方へ届ける感謝の手紙だと言うのです。その方が言うには「お塔婆は
必ず表に戒名が書いてある。それが手紙でいう宛名で、その下に施主には自分の
名前が書いてある、それが手紙でいうところの送り主です。さらに裏には日付が
書いてあるから、手紙に書く日付に当たります。
だから、お塔婆は亡くなった方にお届けする手紙だと思ってお供えしてくださいと
言うのです。お塔婆には、宛名、送り主、日付は書いてありますが、手紙でいうところの
肝心なところの中身がないではないか思われるかもしれません。それは皆様がそれぞれお経を
聞いたりお墓参りをしたりして亡くなった人に感謝の気持ちを込めることです。これが手紙の
本文に当たります。」と。なるほど上手なことを言うものだと感心をいたしたものです。
今日は朝から雨が降ったり止んだりの天気でした。雨がずっとふっていなかったので
特に植物たちにとっては恵みの雨となることでしょう。