無事
12月22日(日)
昨日、文京区白山道場にて今年最後の”坐禅の集い”が行われました。
碧巖録第三十三則「陳操隻眼を具す」を南嶺老師に提唱して頂きました。
〜無事とは何か〜
無事とは、臨済禅師の教えの中核であり
心が外に向かって求めることを止めた状態です。
我々は普通に生活してますと
取るに足りない様な情報に捕らわれ振り回されて
常に心があちらこちらに走り回っております。
その為、自分の心がどんどん疲弊してしまい
気持ちが安らぎません。
坐禅は外に向かって求める事を止める修行です。
手のひらを上に向けて法界定印を組み
なんにも持とうとしない
手放す事によって本当に必要な物が見えてきます。
普段掴んでいる物を離してゆったりと坐り
仏の御心の中で生かされている事を身体で感じ取り
無事に生きてゆきたいと思います。
(後記)
明日、午後5時から居士林では、冬季学生大攝心が始まります。
応募された方のご来山をお待ちしております。
なお、居士林では暖房器具等はございませんので、参加者の方は
ご自分の体調を考慮して防寒対策をしてください。ダウンやコート等は
着用できませんので、必要な方は中に着込むようにしてください。