臘八6日目
12月6日(金) 臘八大攝心 6日目
<円覚寺山内・龍隠庵から山門を望む>
横田南嶺管長が提唱されたことをまとめてみました。
(攝心も終盤になり、疲れの見える雲水さんらに地鳴りのするような
気迫こもった声で叱咤激励されました。)
参禅の修行というのは、畢竟、闘いである。自分の雑念・妄想と闘い
昏沈、睡魔と鬪かう。良いだ悪いだ、憎い愛しいだという是非憎愛など
様々な思い感情と闘い、最後は一切の自分の迷いと闘って勝ちを得る。
その為には勇ましい、猛々しい、勇猛でなくてはならない。このまま
妄想や眠気や自分の弱さに負けてしまい無様に攝心を終えてしまうか、
それとも、勇猛果敢にこれに打ち克っていくか?
もう一度腰骨をしっかりと立てて、ここまできたら、両目は半眼では
寝てしまうから、目の玉をひんむくように大きく開けて、奥歯をかみしめて
坐れ。
仏道の修行は、一人が万人と鬪かうがごときである。万人と鬪かう気迫で
立ち向かっていけ。
弓も折れ 矢も尽き果てたところに
さしも許さず 強く射てみよ
弓も折れ矢も尽き果てようとそれでも全身でもって弓をひけ。
最後まで気力を振り絞ってやってもらいたい。