大自然に触れる
11月14日(木)
今日の居士林山門前です。うっすらと彩りがついてきました。
横田南嶺管長が先日、居士林にて提唱されたことをまとめてみました。
私たちが本来持って生まれた心は、仏様の心と同じ心であります。
その心は、全く罪もけがれも届くことはない。常にきよらかで、安らかで
静かで光明に満たされているのです。
どんな罪業も来ることもない。来たることもなければ、消滅することもない。
それがお互いの本心・本性です。そのことに気がつくことが肝要です。
世の中を生きていく上で、私たちは、辛いこと悲しいことなど様々な境遇
に遭います。それは、どうしても避けることができません。
その際に、覚えておいていただきたいのは、どんな辛い目に遭おうが、
どんな苦しい境遇に陥ろうが、私たちの心の奥深いところには、
何ら傷一つ傷つかない広い世界が広がっているという真実です。
そういう広い広い心の世界に気がつくには、大自然に触れることが
一番大きな手がかりになるのではないかと思います。
人間のこしらえたものにはありません。
大自然の風に吹かれて、大自然の木々を見るなど、大自然に触れる
ことで私たちは、本来持っている広い心に気づくことが出来るのです。
(平成25年11月3日 碧巌録提唱より)
(後記)
舎利殿へと続く円覚寺参道。
さて明後日の土曜坐禅会・経験者の部(14:40~)では
横田南嶺管長に「臨済録提唱」をしていただく予定となっています。
皆様、週末は紅葉を楽しんで、そして、自然豊かな環境の中で坐禅を
してみてはいかがでしょうか。