白山の坐禅会
11月9日(土)
文京区白山道場龍雲院にて坐禅の集い。
本日は碧巌録第三十二則「定上座佇立」を提唱していただきました。
「十方世界を坐断する」
別段、あちらこちらに出かけて坐らなければならない、
というわけではございません。
ここ白山道場に居れば、只今この瞬間、こうして単布団の上で坐禅している。
これこそが「十方世界を坐断する」ことに他ならないのです。
十方世界を尻に敷いてドン坐る、今ここで坐っている
ただこれだけで良いのです。
研修会にてある若い和尚さんから、「自分が法話するその前日は徹夜をして勉強している」
という話がありました。それに対して管長さんは「がんばって勉強しても、
勉強すればするほど話が難しくなる。私の話はとても解りやすいと言われますが、
そのコツは特別に勉強しないことなのです。前の日はぐっすり寝て、当日は元気にお話をする。
その溌剌とした姿をみんなに見て頂くことがお説教であり、それが仏法なんです。」
と仰っしゃいました。