学生大攝心始まりました。
9月20日(金) 夏季学生大攝心・初日
<居士林 山門>
今日の夕方5時から、平成25年度 夏季学生大攝心(学生を主体とした
2泊3日の坐禅会)が始まりました。
今回は、男性24名、女性14名の方々が参加をされています。
<坐相説明の様子>
参加者は、雲水さんや有志の学生居士の指導のもと、2泊3日の間、
修行僧の1日の生活とほほ同じような体験してもらいます。
開始にあたって、鈴虫の音色に包まれた禅堂内で
横田南嶺管長より以下のようなご垂示をいただきました。
「私たち仏教を学ぶものはこの世にいのちを受けたものはみんな平等の
いのちを生きているということを教わっています。
八木重吉さんの詩に
「虫が鳴いている
いま ないておかなければ
もう駄目だというふうに鳴いている
しぜんと
涙がさそわれる」
というものがあります。
虫の一生は、生まれて自分の与えられたいのちをその生ある限り
ただ鳴いて鳴いて鳴き尽くして、そして死を迎える。その虫の生き方と
私たち人間の生き方とはたしてどうでありましょうか?あの虫のように
自分はただひたむきにいきているだろうか?
この居士林での大攝心には、皆さんそれぞれ、いろんなことを考えて
お越しになったと思いますが、一つの手がかりとして、あらゆるいのちは
平等であると覚えておいていただきたい。
あまり考え過ぎないことです。あの精一杯鳴いてる虫たちのように
私たちも精一杯生きることはできないだろうか。
大攝心中のほんの数日間は皆さんが普段振り回されているであろう
携帯電話やパソコンなど様々な機械から離れることができます。
学べるものはこの自然から学んでもらいたい。お月様の光、秋のそよ風
その鳴いている虫の声、秋の草花・・・。学ぶべきものはこのまわりに
山ほどありますから、どうか心を開いて学んでいただきたいとお願いを
しておきます。