みんな仏心の姿、みんな仏心のまま
9月2日(月)
横田南嶺管長が昨日の土日坐禅会で提唱されたことをまとめてみました。
「あいつは良い、あいつは悪い」と人を分け隔てる心こそ苦しみのもと
であります。この、人を分け隔てる心を離れる為にこうして坐禅をするのです。
ところが坐禅をすればするほど、「自分は何年も坐禅をしているから、
していない人より偉いんだ」と人を分け隔ててしまっている人を
多く見かけます。
「あいつは良い、こいつは駄目だ」と人間を区別する。そんな区別をつける世界から
離れて、「みんな仏心の姿、みんな仏心のままである」と平等に物事をみるのが真実で
あります。
良い悪いにとらわれて見てばかりいては、真実には程遠い。しかし人間は
とにかく枠をはめて型にはめて区別をしたがる。
どっちが良い、どっちが悪いかなんてことは、その人のその時その場での
有り様によって変わってくるもの。それをわかった上で良い、悪いを離れて
物事の本質を見なければならない。
人間の本質は、そうした区別を超えた、みんな仏心の姿、みんな仏心のまま
であると見るところにあるのです。
(後記)
9月20日から居士林で行われる夏季学生大攝心の参加者応募ですが
男女ともに定員に達しましたので本日をもちまして締め切らせていただきました。
男性30名、女性16名、計46名の方々が参加をします。たくさんのご応募
誠に有り難うございました。