今月の言葉
9月1日(日)
「さあ 皆さん み佛の車にお乗りなさい
そして すべてを托して お行きなさい
こんな楽しい旅が ほかに ありましょうか
坂村真民全詩集第五巻より」
横田南嶺管長揮毫。
午前10時頃撮影の醉芙蓉(スイフヨウ)です。
午後4時には、同じ花がこのように赤く変わっています。
花の色が白から赤に変わる様子がお酒を飲むと顔色が赤くなることに
たとえられて「醉」と名付けられています。
赤い花が暑い地域に多いのは、それが紫外線から生体を守る働きを
するアントシアニンという色素を含んでいるからだそうです。
なら、醉芙蓉もずっと赤ければ良いじゃないかと思われがちですが
日中くらいまで白いのは、花粉を運んでくれる虫をひきよせるためだとも
言われています。白というのは蜜のありかをしめすような、虫にとって
魅力的な色という説もあるそうです。
しかも醉芙蓉は一日花、一日一生の短い命の花です。その短い時間に
虫たちに花粉を運んでもらわなくてはならない。しかし、一日中、赤であれば
虫が寄ってくる機会が減ってしまう。反対に一日中、白であれば紫外線に
やられてしまう。ちょうど、そのぎりぎりのバランスをとったのがこの
醉芙蓉なのでしょうか。
醉芙蓉が代々培ってきた生き残るための智慧なんですね。