今この時この場この自分自身に
6月22日(土) 半制大攝心・3日目
管長様が提唱されたことをまとめてみました。
無常だけは誰も逃れることはできません。どんなに学問を積もうが
どんなに財産を貯めようが、どんな地位や名誉、功績があろうが
無常だけは隠しようがない、逃れようがない。
今はたとえ、若くて健康であっても、老いること、病気になること、
死ぬことは誰にも避けようがありません。この無常であるということを
痛切に目をそらさずに見つめていくのが私たちの修行です。
無常ばかりはどこにいこうが逃れようがないから、それを受け止めて
生きるほかありません。また、無常に触れてこそ、はじめて何に
気がつくのかというと、人は必ずこの時この場に生きることの大切さに
気づきます。それ以外にないのです。
大きな病気などをして無常に直面したときに、人は今この時この場で
生きているんだという単純明快な事実に気づかされる。無常というのは
「ちょっと待ってくれ」とか「少しよそにいかしてくれ」とかという
自分の都合やわがままをいう隙間を与えてくれない。
今この時この場この自分自身を精一杯生きるよりほかにありません。
私たちの修行は万事を捨てて今この時この場この自分自身に成り切る
修行です。今この時この場この自分自身、この一呼吸に己のすべてをかける、
己の力の限りを尽くす、それ以外にありません。
無常を逃れることはできないという思いを持って今この一呼吸に
全身全霊を尽くして取り組んでもらいたい。
(後記)
明日、日曜説教会後の写経は、諸般の事情により、休会となりました。
皆様、ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願い致します。
本日21時からのテレビ東京の番組「出没!アド街ック天国」は
北鎌倉特集です。先日、居士林にも取材が来ました。
皆さん、ご覧になってください。