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臨済宗大本山 円覚寺

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2012.12.10

一生懸命やればこそ

12月10日(月) 臘八大攝心 3日目
 管長様が僧堂攝心で提唱されたことをまとめてみました。
 「鈍刀を磨く」という言葉がございます。切れなくて鈍い、
いくら磨いても役に立たない刃を磨くことです。しかし、それが
無駄なことであるかというと決して無駄ではない。
 せっせと磨いても刃は光らないかもしれないが、磨く本人が
変わってくる、光ってくる。私達の修行もただひたすら一生懸命、
呼吸に集中していれば、やっている本人が変わってくる・光って
きます。
 逆に、こんなことやっても仕方がないと思ってやっていても、
いつまでたっても力になりませんし、磨かれてもきません。
根を詰めて一生懸命やればこそ本人が変わるのであります。
 こういう話をして思い出すのは、ある老師のお話であります。
今では立派な老師であるその方も、その昔、お寺の子と
して生まれ、お寺を継ぐために僧堂に行ったときは、いやでいやで仕方なく、
一刻も早く僧堂を逃げ出したかったそうです。
 しかし、逃げ出したらお師匠さんなど周りの人に迷惑がかかるということで、
「どうしたら、僧堂を逃げられるか?」を本気で考えました。
 そうして思いついたのが「修行をしている途中、全力でやって
くたばり、ぶっ倒れて、救急車で運ばれたなら、堂々とこの僧堂
から家に帰れる」ということでした。
 それからは、作務でも夜坐でも人一倍やった。やったんだけれど、
いつまでたってもくたばらない・ぶっ倒れない。それどころか、
一生懸命やっているうちにだんだんとおもしろくなってきた。
 これでぶっ倒れてやろうと、人一倍汗を流し、人一倍はたらき、
人一倍坐れば坐るほど、くたばるどころか楽しみがでてきて、
「逃げ出してやる」という気持ちから「よし!やってやろう!」
という気持ちに変わったそうです。
 臘八もやらされる一週間、眠らせてもらえず坐らされる一週間
と思う受け身であるならば、苦痛で仕方がありません。
「よし!やってやろう!」「なに、これくそ!」「死んでもともと
くたばってやれ!」くらいのつもりでのぞめば、何ほどのことも
ありません。
 どうか気力を振り絞って精進くださいますように。
 

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