3つの力
12月9日(日) 臘八大攝心2日目
管長様が日曜説教会で提唱されたことをまとめてみました。
12月8日は、お釈迦様が6年に及ぶ難行苦行の末、お悟りを開かれた日
です。では、お釈迦様は、何をお悟りになったのでしょうか?
お釈迦様がお悟りになったことは、「なんとすばらしいことに、あらゆる
人と含めていのちあるものは、みな仏様のこころを持っている!」という
ことであります。
それでは、この仏様のこころを持っているとはどういうことで
ありましょうか?
平易に考えてみますと、まず、一つめは生きる力・生きていく力で
あります。明日へ向かって生きていこうという力です。これを
誰もが例外なく、生まれたからには、この世の中を生き抜いていく
力を持っているということであります。
2つめは、耐え忍ぶ力です。この世の中に起こることはすべて
耐え忍ぶことができることであります。私はそう信じています。
耐え忍ぶことが出来ないことは、起こらないとそう信じています。
生きていく上でいろいろなつらいこと苦しいことがありますが
それを受け止めて耐え忍んで生きていく力を私達はみんな持って
生まれて来ているのです。
3つめは、人のことを思いやることの出来る力です。自分のこと
だけではなく周りのこと、人のことをいくつしみ思いやることの
できる力を私達は持って生まれてきているのです。
生きる力、耐え忍ぶ力、そして、人のことを思いやることのできる力
この3つの力を私達は生まれながらに持っています。それを発揮させる
させる為の坐禅であります。
(後記)
今日、管長様は午前2時から坐禅・読経・参禅のあと、6時から
山内掃除(境内全域の掃除)にお出になり、7時半から僧堂で
雲水さんに大攝心の提唱をなさり、さらに引き続き、9時からの
日曜説教会で400人以上の大勢の方々の前でお話をされました。
何事も率先されるお姿に、周りにいる私達も自然と身が
引き締まります。
なお、山内掃除、日曜説教会のイス並べ等の準備を手伝っていただいた
(土日坐禅会など)関係くださったすべての方々、誠にお疲れ様でした。
有り難うございました。