一番の供養
9月7日(金)
先日、管長様が故郷で行われた「紀伊半島大水害」の慰霊祭に出席された
話を紹介しましたが、地元紙「紀南新聞」(9月6日付け)にその様子が
掲載されました。以下 全文です。
{新宮市出身 臨済宗円覚寺派 横田管長が追悼碑で法要
100人参列 遺族らを励ます}
新宮市出身で臨済宗円覚寺派・円覚寺の横田南嶺管長が4日
熊野川町田長の道の駅「瀞峡街道熊野川」にある紀伊半島大水害
「新宮市犠牲者の霊」の碑を訪れ、市内の同宗寺院の僧侶4人と
ともに読経して犠牲者を供養。また、遺族や被災者を激励した。
水害から1年を迎えるにあたり来訪。遺族をはじめ市民約100人が
参列し、焼香をして手を合わせた。また、「延命十句観音経」を
唱和した。
横田管長は「熊野地域で生まれ育ったものとして、ぜひお参りしたいと
考えていた。一人で来るつもりだったが、思いがけず盛大な法要になった
ことを感謝している」と語った。
昨年9月に来新した時は、国道168号の通行止めが続いており、熊野川沿い
の様子を見るのは今回が初めてで「あちらこちらに深い爪痕が残っている。
災害の大きさをあらためて思い知った」と環境の変化に言及。その上で
「悲しみは消えるものではないが、亡くなった方は、残された方が元気で
いてほしいと思うのではないか。私達が元気に明るく生きていくこと、
その時を力の限り精いっぱいに生きることが一番の供養になる」と
激励した。
災害で母を亡くした遺族は「遠くからお参りに来てもらったことは
大変ありがたい。母も喜んでいると思う」と語り、再度、慰霊塔に
手を合わせていた。
(後記)
明日から土曜坐禅会が1ヶ月ぶりに再開します。
明後日は、日曜説教会(管長様の法話・午前9時~10時・方丈)
引き続き日曜坐禅会です。