念ずれば・・・
1月8日(日)
管長様が本日の日曜説教会で提唱されたことをまとめてみました。
坂村真民先生がお亡くなりになる2週間前に「念」という
一字をお書きになりました。それが絶筆でありました。
「念ずれば花ひらく」の「念」であります。
「念ずれば花ひらく」の詩をうたった先生が最も愛した花は
たんぽぽでした。たんぽぽ魂という有名な詩があります。
「ふみにじられても くいちぎられても
死にもしない かれもしない その根強さ
そして つねに太陽に向かって咲くその明るさ
私はそれを魂とする。」
何もただ静かにすましこむばかりが仏心ではありません。
坂村先生は仏心を「南無」と呼んでいました。ある人が
坂村先生にとって「南無」とはなんですか?とお尋ねすると
先生は「そうですね。夜明けの空を勢いよく鳥が飛んでいく。
川が朝日に光り音をたてて流れていく。あのあふれるような
命が南無ですよ。」とお答えになりました。
たんぽぽのごとく力強く、飛び立つ鳥のように
勢いよく念じていく。そして念じていけば必ず花開いて
いくんだと心から信じてこの一年をお互い乗り切って
参りたいと思います。