真価を試す時
12月8日(木)臘八大攝心初日
管長様が本日の僧堂攝心で提唱されたことをまとめてみました。
人間の本当の値打ち、真価をはかる目安は二つあるといいます。
第一は、その人の全知全能・自分のあらゆる気力能力を一瞬かつ
一点にどれほど集中することができるのかであります。
もう一点は、睡眠を切り詰めても精神の力によってどこまでそれを
乗り切ることができるかです。
これはなんの道においても、どんな仕事のおいても共通すること
であります。われわれの臘八の摂心は、自分の真価を試す修行で
あります。
この摂心を乗り切るために、大切なことは次の3つであります。
腰をたてる、あごをひきつける、下腹の力・お腹の力を二六時中
ぬかない。
腰をたててお腹に力を入れることによって気力が湧いてきます。
下腹の丹田は、気力が湧く田んぼであります。そこからかぎりない
気力が湧いてきます。
その気力によって自分の全身の能力を一瞬に一点に、そして
この一呼吸にどこまで集中することができるか?
一週間ぐらい寝なくてもいかに自分の気力によってそれを
乗り切ることができるか?
おのおの自分の真価を試すつもりでこの臘八に臨んで
いただきたいと思います。