入制大攝心
10月19日(水)
明日20日から26日まで、円覚寺僧堂(専門修行道場)では
「入制大攝心」となります。僧堂の門には、その看板がかかげ
られています。攝心とは、心を攝(おさ)めるという意味です。
いわば、集中修行期間となります。
ちなみに、10月20日~26日 入制大攝心
11月20日~26日 月並(つきなみ)大攝心
12月 8日~15日鶏鳴 臘八(ろうはつ)大攝心
1月20日~26日 制末大攝心 と呼んでいます。
攝心中と普段の時では、次のことが変わってきます。
○普段は、日中、托鉢や畑仕事などの作務をしますが、攝心中は
それらをせずに、坐禅に集中します。
○普段は、だいたい午前4時に起床ですが、攝心中は3時(臘八は
2時)となります。
○普段は、独参(老師との一対一での禅問答の時間)が朝晩の2回ですが
攝心中は3~4回となります。管長様は、僧堂師家(修行僧の指導役)も
兼ねていますので、居士も含めると20人以上の人との参禅を指導されて
います。
○攝心中は毎日、管長様による提唱があります。「武溪集」を提唱されています。
管長様は、攝心中も朝晩、雲水とともに禪堂に坐られています。僧堂を出た
和尚さんの中にも遠い所から提唱を拝聴に来られたり、禪堂に坐る方もいます。
現役の修行僧ともども、修行の身であることは、和尚になっても変わりません。
身の引き締まる時期の到来です。