見守られて
8月9日(火)
管長様が、昨日、仏日庵でされたお盆の法話をまとめてみました。
このお盆で大切なことに、私達がこうして亡くなった方をご供養
致しますが、私達が亡くなった方を思っているそれ以上に亡くなった方
も私達のことを見守ってくださっているということであります。
「親思う 心に勝る 親心」
私達以上に今日ご供養する亡くなった方々が私達を見守ってくださって
いるんだと感じることが大切なことであります。私達人間は一人では
弱いものであり、こうして見守られているんだと気づくことによって
心に安らぎが生まれもう少しがんばろうという自信が得られるものであります。
亡くなった方への一番のご供養は私達残されたものが精一杯、力一杯
生きることであります。これが一番大切なことであります。
この度の震災で思いがけずに一瞬のうちに命を奪われた大勢の方が
どんなに無念であったろうと思うといたたまれないのであります。
私達が何気なく生きている一日は、そうして亡くなった方にとっては
かけがえのない一日です。だから、私達残されたものは、この命を粗末に
してはいけない、最期まで精一杯、力一杯生きることが亡くなった方への
一番のご供養であります。
ご身内を亡くされ新しくお盆を迎えた方もおられるだろうと思います。
まだまだ、悲しみは尽きるものではありません。しかしながら、
いつまでも暗く沈んでいたのでは、亡くなった人もいたたまれず、
うかばれません。「おかげさまで、こうして元気で暮らしていますよ」と
お伝えし、明るく精一杯生きていくことがご先祖様に対する何よりの
ご供養であります。
(後記)
本日は、午前中如意庵さんのお施餓鬼に出席して参りました。
それにしても、暑いですね。