心の主となれ!
6月14日(火)
管長様が先日の土日坐禅会で提唱されたことをまとめてみました。
我々の心というものは、次から次へとあれこれ探し求めるもので
あります。もちろん、その心を刺激するために、資本主義社会は
みんなの気を引くものをどんどん生み出していくのであります。
これ以上あれこれと同じようにやっていると、エネルギー、
環境問題とだいぶ行き詰まりがきているわけであります。
そのあちこち次々と求めるような心をより所としては
いけない。その心のよってきたる大本、源をより所と
しなくてはいけない。心にひきづられるのではなく、
心を自分の子分のように制御して使いうるという
ところであります。
「心を主とすることなかれ。心の主となれ!」
心を頼りにしようとして心に引きづり回されるのではなく
逆に心を引きづり回す。心をわが子かわが孫のごとく、
「これ以上、お前さん達、追い求めたら危ないぞ!」と
ひもでもかけてとどめるように。
やはり、心をとどめる力というものをつけないといけない。
坐禅の修行は、そういう意味でますます大事になってくる。
きちんと手なずけられている居士。
「そっちに行ったら、あぶないぞ!居士!」