提唱 白隠禅師坐禅和讃その2
9月6日(月)
老師が学生坐禅会で提唱されたことをまとめてみました。
ある禅師が言いました。
「人間は、ご飯を食べて出しておれば、それでいいんです。」
坐禅の修行は、そんなに難しくはない。
坐禅をしているときは、ただ呼吸をしているだけ。
そして、ご飯を食べて出しているだけなんです。
でも、そのことがどれだけすばらしいことか。
どれだけ尊いことか。私たちは気づかずにいる。
坐禅をして偉くなってやろうとか、立派になってやろうとか
いろいろと欲を出してしまいがちだけれど、
最後は、呼吸をしていればどうにかなるわ。
ご飯を食べて出しておれば十分だと気づくと
多少のことでは、へこたれなくなる。
時には坐禅をして、一呼吸をすることがどれほど有り難いことか。
ご飯を食べて夜寝ることがそれだけでどれだけ有り難いことか。
そういった本来のところに一度立ち返って、
そこから、穏やかな顔、暖かい笑顔、思いやりに満ちた言葉が
ふつふつとわき出てきて、こういうことが自分ばかりではなく、
身近な人たちもいっしょに幸せにしていく。
こういうことが、私たちの目指す坐禅の修行だ。
(後記)本日で学生坐禅会は、無事終了となりました。