提唱 百丈野狐
7月23日(金)
老師が夏期講座で提唱されたことをまとめてみました。
今日は無門関2則百丈野狐をもとに仏教の因果のお話をされた。
因果応報、善因善果悪因悪果って本当か?
あんないい人がはやくなくなったり、逆に悪い人が長生きだったり・・・・
しかし、仏教では「三世因果の法則は、三世に及ぶ。」
つまり、原因は必ず結果としてあらわれる。
次の世代、はたまたさらに次の世代といつあらわれるかはわからないが、
いづれにしても、必ず善因は善果と悪因は悪果となってあらわれる。
原因と結果は縁(様々なめぐり会い)によって複雑に入り組んでいるため
はかりしれない、わからないのが真実。
わかりようがなければ、その結果(自分にふりかかる現実)をそのまま受け止めるしかない。
過去の原因を、変えることができない。
我々にできることは、今のそのまんまの自分をありがたいと受け止め
将来に向けて良い種をまくこと。
自分にないものを求めるのが、迷い苦しみ。
逆に、自分にすでにあるもの、備わっているものをありがたいと気づくことが悟り。
「生まれたことの不思議 生きていることの不思議 両手を合わせる」
これほどの不思議はない!
今ここに、こうして生きていることはどれだけのご縁と出会いとめぐり合わせの結果かと
思うと手を合わせずにはいられない。