提唱 無門関20則
7月3日(土)
老師が土曜坐禅会で提唱されたことを私なりにまとめてみました。
「天地(あめつち)を 肚におさめて 田植えかな」
(天地全部をおなかの中におさめて田植えをする)
さらに
「天地も 肚も忘れて 田植えかな」
(天地一杯も肚も何もかも忘れて田植えに没頭する)
意識しているとまだ狭い
小さな自分にとらわれず 何もかも忘れて もっと大きな自分に
「自分探し」は 一歩間違えると 自分の我が儘の増長になりかねない。
坐禅はその我が儘な自分を一度否定する。
そして もっと広い大きな自分に気づく。
坐禅をして 家族やまわりの人から 穏やかになった 優しくなったと言われるのは
正しい坐禅。逆に頑固や我が儘になったと言われるのは考え物。
小さな自分に対する執着を否定して もっと広い大きな自分に気づき
回りのもの 家族はもとより草や木や鳥や虫にいたるまで
慈悲の心 同じ一つの命であると 温かい思いやりの心で接していくのが
本当の坐禅の道である。