お寺の掲示板
龍雲寺の細川晋輔老師から
本を送っていただきました。
細川老師と何か関係があるのかなと読んでいると
「おわりに」に「カバーの撮影にご協力いただいた龍雲寺の細川晋輔師」と
ありましたので
カバーのどこかなと思っていると
裏表紙に、細川老師が載っていたのでした。
いろんなお寺の掲示板の言葉が写真で掲載されていて
さすがにこういう本に選ばれるものを集めていますので
実に読みごたえがあります。
著者は江田智昭師です。
京都の仏光寺さんの掲示板は話題になることが多く
この本にもこういう言葉が掲載されていました。
つくられた幸せで
インスタ疲れ
本当の
幸せは
写真映えしない
日常の
温かさの中に
光っている
私の寺の掲示板は紹介されていませんが
本文の中には、私の言葉が紹介されている
ページもございました。
私は、黄梅院の掲示板に
ずっとひたすら、坂村真民の詩を書き続けて二十年が経ちました。
来年の2月には
愛媛県砥部町の坂村真民記念館で
開館8周年記念特別展「 鎌倉・円覚寺黄梅院の掲示板の詩」という
企画がございます。
期間は令和2年2月22日から
6月14日までです。
2月22日には、私の講演会も企画されています。
まだ坂村真民記念館を訪ねたことがないという方は
ぜひともこの機会にどうぞ。
記念館のホームページには次のように紹介されています。
開催趣旨
鎌倉にある臨済宗円覚寺派本山円覚寺は、鎌倉五山第二位の格式を誇り、
日本の臨済禅に大きな影響を与えた無学祖元禅師の開山した寺です。
そこの管長をされている横田南嶺老師は、高校生の時に坂村真民の詩に出会いファンとなり、
大学卒業後、出家修行僧としての長い時代を経て、円覚寺黄梅院の住職に就かれ、
その入り口にある掲示板に毎月真民詩を揮毫し掲示されてきました。
その後管長に就任された後も真民詩の掲示は続き今年の2月で通算251回となり、
円覚寺のホームページにもアップされて、多くの人々に読まれています。
今回の企画展では、その掲示板の詩から14点を選ばせていただき、
記念館で展示することになりました。
それぞれの月に合わせて横田管長自ら選ばれた詩は、
「禅の教えを分かりやすく詠んだ詩」や「人間としての生き方を詠った詩」が多く、
これまで記念館で紹介したことのない詩がほとんどです。
二十年にわたりコツコツ続けてきたことが
こんな風に脚光を浴びるようになるとは思いもしませんでした。
因みに、致知出版社から
坂村真民記念館館長の西澤孝一先生のご労作
『坂村真民箴言詩集 天を仰いで』が間もなく上梓されます。
推薦のまえがきを依頼されて、連日苦労しているところです。
本日ようやく書き上げました。
こちらもぜひご期待ください。
横田南嶺