青山俊董老師
今や日本の仏教を代表する尼僧さまであり
曹洞宗愛知尼僧堂の堂頭老師
青山俊董(しゅんどう)老師のお寺である
塩尻の無量寺の「禅の集い 信濃結集(けつじゅう)」に招かれて来ています。
無量寺に向かっている車中でも、
高名な青山俊董老師にどのようにご挨拶すればいいか、
迷いながら到着。
臨済宗と違って、曹洞宗は「作法是れ宗旨」というくらい
威儀作法を大切にしている宗旨です。
たまに私のところにも
曹洞宗のお坊様が、相見に来られることがありますが
必ず正規の袈裟をかけて、大薫香をささげもって
恭しく三拝して挨拶されるのであります。
そこで、私も袈裟を持参し、寺から大薫香をもって法衣で
無量寺に向かいました。
しかしながら、細かい曹洞宗の作法が
わからないのでどうしたらいいのかと内心不安でした。
そんな状態で寺に着くと
なんと青山老師は、お庭の野点席でお待ちくださっていました。
そこで、一切堅苦しい挨拶はぬきにして
青山老師自らの野点の一服を頂戴しました。
塩尻は涼しく、藤棚の下で
日の光も遮られ、
吹く風も爽やかで、
青山老師にどのように挨拶するかなど考えていたのが
緊張感もほぐれ
長旅の疲れも吹き飛ぶおもてなしをいだきました。
講座は午前9時と午後2時、ともに90分二講座勤めました。
受講生は、150名ほど、皆さん熱心に聞いてくださりました。
青山老師が最前列で聞かれたのには恐れ入りました。
25日にもう一講座を終えてから
鎌倉にもどります。
横田南嶺