ぼんぼり祭り
今年は、八月七日から九日まで
鶴岡八幡宮のぼんぼり祭が開催されました。
鎌倉市内および鶴岡八幡宮にゆかりのある著名人の書画が
ぼんぼりに仕立てられ、参道に並び、
夕刻になるとそれらに、明かりが灯されます。
臨済宗では建長寺の管長や浄智寺の住職
東慶寺の住職などが揮毫しています。
私は、今年「和気、昇平を楽しむ」と書きました。
令和の新元号に因んで、和気すなわち和らいだ気持ちで
穏やかな世を楽しむという意味であります。
和気は和やかな気色、むつまじい気分。
昇平は、国運が盛んで世の中が平和に治まっていることを
意味します。
もう一つ小さなぼんぼりには
布袋さんを画いて、
「月 天にあり」と書きました。
坂村真民先生の詩に
「影あり 仰げば 月あり」という短いものが
あります。
こちらは気づいていなくても
お月様は私たちを照らしていてくれるのです。
僧堂の雲水達も連日各寺院のお手伝いに出かけて
疲れている中、
九日の晩には、八幡宮まで出かけて
ぼんぼりを拝見してきました。
横田南嶺