光と風にあそぶ
毎月の日曜説教にお越しくださっている横浜の柏木さんという方がいます。
法話のあとに、よくお手紙をくださります。
法話でも、講演でも、毎回終わった後には、強い嫌悪感に襲われます。
いくら、一生懸命に準備して原稿を書いて努力して法話に臨んでも、終わった後は聞いてくださった方が、
愕然とされてしまったのではという思いに駆られるのであります。
再びがんばろうと思えるようになるには少しばかりの時間がいつも必要です。
そんな折に、感想の手紙やあたたかいお言葉をいただくと、まずホッとして、大きな力をいただきます。
柏木さんは、そんなお手紙を下さる方のお一人です。
その柏木さんから、横浜の綱島で詩と写真の展示会を開くというご案内を頂戴しました。
そこでたまたま外出する折に、立ち寄ってきました。
すばらしい詩と写真に感動しました。
また会場は、「だいあん」という不動産の会社のロビーを活用していました。
この「だいあん」の光田会長という方がすばらしい方で、会長のお部屋で少し歓談させていただきました。
光田会長とは、横浜市内のお寺で法話をした折に控え室で一度挨拶しただけなのですが、腰が低くて丁寧で、
そのお顔がすばらしいのが印象に残っています。
鍵山先生の教えを学ばれて、仏教も深く学ばれた方です。
「だいあん」を訪ねて翌日の日、私は早速お礼状を認めて投函しました。
するとその日、
「だいあん」の社員の方が、夕方会長の手紙に書物やお品を携えて円覚寺まで届けてくださいました。
心づかいの細やかなることにも感動しました。
暑い日でありましたが よき出会いの一日でした。
横田南嶺