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臨済宗大本山 円覚寺

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2019.01.23

「維摩の病」

 維摩(ゆいま)居士のことを、禅の語録では「癡愛老」と呼ばれています。

これは、維摩居士が病の床に伏していて、文殊菩薩がお見舞いをした時に、

病気の原因は何かを問われて答えた言葉に基づいています。

 維摩は、病の原因を「癡より愛有り、すなわち我が病生ず」と述べています。

 癡とは、愚かさです。正しい道理が分からない愚かな心の状態であるために、

外の世界のものに愛着を起こして、それが病となってしまうのです。

愛着は、苦しみや病の原因であります。

 そのように病の原因を知っていながら、維摩は病を治そうとはせずに、

病んでいるのです。それはなぜか、「一切衆生の病むをもって、この故に我病む」

と維摩は述べています。

 世間の人々が、愚かさの故に愛着を起こし、病となって迷いの世界で苦しんでいるのを見ながら、

自分一人だけ悟って知らぬ顔はできないというのです。

 維摩の病は、世間の人達が苦しんでいるのを見て、共に苦しみ、痛みを共にしようという病でありました。

すなわち大慈悲の心であったのです。

 私達禅の修行をする者も、この維摩の病を忘れてはなりません。

我一人の解脱を求める為の修行ではないのです。

(平成31年1月 横田南嶺老師 制末大攝心提唱より)

「維摩の病」

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〒247-0062 鎌倉市山ノ内409  
TEL:0467-22-0478

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