icon_arrow-r_01 icon_tryangle icon_search icon_tell icon_download icon_new-window icon_mail icon_p icon_facebook icon_twitter icon_instagram icon__youtube

臨済宗大本山 円覚寺

臨済宗大本山 円覚寺

  • 円覚寺について
  • 拝観案内・アクセス
  • 境内案内
  • 年間行事・法要
  • 管長のページ 2026.05.13 更新
  • 法話会・坐禅会・
    写経会
  • 御朱印・御祈祷
  • 円覚寺売店
  • お知らせ
  • Q&A
  • リンク

© 2019 ENGAKUJI
ALL RIGHTS RESERVED.

お問い合わせ

2026.05.13
今日の言葉

骨はいくつ?

『無門関』の第一則に、

「三百六十の骨節、八万四千の毫竅をもって通身にこの疑團を起こしてこの無字に参ぜよ」という言葉があります。

いっぱんには、三百六十の骨と八万四千の毛孔をあげて、全身まるごと疑いのかたまりとなってただひとつの無字に参じるようにと訳されています。

骨はいくつあるのかと、先日椎名由紀先生の講座で聴かれました。

椎名先生の講座を久しぶりに行ったのでした。

椎名先生は、呼吸法のアドバイザーでZEN呼吸と言っておられます。

長年体の不調に苦しまれた椎名先生は、白隠禅師の『夜船閑話』に書かれている呼吸法にめぐりあって、その呼吸法によって、健康を取り戻されたのでした。

そんな体験をもとに今全国各地で呼吸法のセミナーなどを開催されているのであります。

今や世界でこの呼吸を指導されているのです。

お忙しい中を修行僧達の為に講座を開いてくださって有り難い限りであります。

はじめに骨はいくつありますかと問われました。

これも今まで何度も教わっているのですが、修行僧たちはなかなか即答できません。

私もはずかしながら二百くらいとしか覚えていないのです。

答えは、二百六箇であります。

そうすると『無門関』にある骨の数は三百六十ですので、多いのです。

しかしながら、この「骨節」を関節のことと考えると、三百六十という数はかなり正確なのです。

関節は数え方によってかなり幅があるのですが、二百から三百六十くらいと言われています。

赤ん坊のときに骨は三百くらいあったそうです。

それがくっついたりして二百六になっているのです。

骨というとカルシウムで出来ていると思っていますが、実際にはいろんな成分があるようです。

骨がカルシウムだけなら、チョークのようにもろく割れてしまいます。

よく耳にするコラーゲンという繊維状たんぱく質が、骨全体の半分くらいもあるようです。

このコラーゲンのおかげで骨は、しなる 、衝撃を吸収する、折れにくくなるという性質が生まれるのです。

そして骨も入れ替わります。

三年から五年くらいで入れ替わっていると言われています。

それから骨にもかなりの水分があります。

骨は乾いた石ではないのです。

内部では絶えず、栄養交換や血流、細胞活動が行われています。

「破骨細胞」が古い骨を壊し、 「骨芽細胞」が新しい骨を作るという働きが同時に進んでいます。

骨とは「固定された物」ではないのです。

たえず変化し続けているのです。

初期仏教では「四念処(しねんじょ)」という修行があります。

身心を正しく観察して悟りへ向かうための基本の修行です。

四念処の「念」は、今ここに気づきを保つこと、「処」は観察の対象という意味です。

その観察対象は四つあります。

第一に「身念処」が説かれています。

呼吸、歩行、姿勢、身体感覚など、身体をありのまま観察します。

身体を「髪・毛・爪・歯・皮…」と三十二の部分に分けて観察します。

美しいとか醜いとかいう観念を離れ、身体を一つの物質的集合として見つめます。

そして身体は不変ではなく、常に変化する存在であると見つめます。

第二は「受念処」。苦しい、楽しい、快でも不快でもない、といった感受作用を観察します。

感情に飲み込まれるのではなく、「いま苦を感じている」と静かに見守る修行です。

第三は「心念処」。

怒り、欲望、散乱、集中など、心の状態そのものを観察します。

第四は「法念処」で仏法の真理を観察します。

『法句経』には、

「骨で城がつくられ、それに肉と血とが塗ってあり、老いと死と高ぶりとごまかしとがおさめられている。 」

という言葉があります。

骨は約二六〇個、筋肉約六〇〇個、腱は約四〇〇〇個で構成されており、これらの構造を知ることが体を使いこなす第一歩であると椎名先生は教えてくださいました。

そして骨や筋肉を覆う「筋膜」は、悪い姿勢を続けると癒着してしまい、固まってしまうというのです。

この癒着が体の歪みや痛み、コリを引き起こします。

そこで今回は椎名先生が「禅エッグ」と名付けられた卵形になっているヒノキの玉を用いて肩甲骨のまわりや、仙腸関節や大転子などをほぐしてゆきました。

これが実に痛くて気持ちのいいものでした。

そして仙骨をまっすぐ立てることを何度も教わりました。

仙骨が立つと、下半身が安定し、上半身の力が抜けてリラックスした状態になります。

多くの人は仙骨が前に倒れており、バランスを取るために背中が後ろに倒れ、頭が前に出るというジグザグの姿勢になっています。

この歪みは体内の血流やリンパの流れを滞らせ、老廃物の排出を妨げます。

また、横隔膜の動きを制限し、呼吸が浅くなる原因にもなるのです。

仙骨を立てるためには、常に膝を突っ張らずに緩めておくことが大事だと教わりました。

足裏で地面を捉え、重心を真ん中に置いて、仙骨を振り子のようにゆっくりしまい込む動きを練習しました。

椎名先生は、花粉症は排泄がうまくできていないからだと説かれます。

排泄には、汗や尿や大便に呼気もあります。

汗や大小便よりも呼気がはるかに割合が多いそうです。

排泄の七割が呼気吐く息だと教わりました。

しっかり息を吐くことは大事なのです。

体をほぐして仙骨を立てると、上半身が緩んでどっしりと安定して立つことができるようになります。

まさに椎名先生がいつも説かれる「上虚下実」の姿勢になります。

そして皆でしばらく坐りました。

骨はいくつか、忘れないようにしようと思いました。

骨は単なる物質ではなく、「骨を折る」というと、「苦労して努力すること」を言いますし、「骨身を惜しまない」というと「身を削るほど一生懸命働くこと。」を言います。

「骨がある」とは「気骨がある、しっかりした信念がある」ことです。

「骨太」は「内容や性格がしっかりしていること」、「骨の髄まで」というと、「心身の奥深くまで徹底していること」です。

「骨を埋める」というと「ある土地や仕事に一生を捧げること」を言います。

骨は大事なのです。

いつもお元気な椎名先生に教わって、体の全細胞が活性化した思いでありました。

 
横田南嶺

骨はいくつ?

前の記事

カテゴリー

  • 僧堂提唱(37)
  • 坂村真民 詩(98)
  • 掲示板 (今月の詩)(38)
  • 今日の言葉(2444)
  • 今日の出来事(164)
臨済宗大本山 円覚寺

〒247-0062 鎌倉市山ノ内409  
TEL:0467-22-0478

  • 円覚寺について
  • 拝観案内・アクセス
  • 境内案内
  • 年間行事・法要
  • 管長のページ
    • 管長侍者日記
    • ビデオ法話
    • 回覧板 (おしらせ)
  • 法話会・坐禅会・写経会
  • 御朱印・御祈祷
  • お知らせ
  • リンク
  • 円覚寺売店
  • Q&A
  • お問い合わせ