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臨済宗大本山 円覚寺

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2020.07.06
今日の言葉

大きく坐れ

学生時代に徳雲院を訪れた時に、加藤耕山老師のご子息である太厳和尚から、教えていただいたことが、「大きく坐れ」ということでした。耕山老師から、いつも「大きく坐れ」と教わっていたと話をしてくださったことが印象に残っています。

禅堂の片隅に、小さな単布団の上に縮こまって坐るのではないと、僧堂でもよく教えられたものです。

この広い大地を座布団にして、その上のドカッと坐って、天地宇宙の主人公になった思いで坐るのだ、などとも言われたものであります。

華厳経の入法界品を読んでいると、

「一つの場に結跏趺坐したままで法界に充満して、自身の身体に一切の仏刹(仏の国土)を現じ、一刹那のうちに一切諸仏に往詣します」

という表現がありました。

ここに坐ったまままで、大宇宙一杯に満ちているのです。

はるか彼方の仏の世界にも、ここにいるままで至ることができるのです。

それは、自分と外の世界との隔てがなくなるからです。

いや、もっと言いますと、隔てているようなものは無かったのだと気がつくだけのことであります。

大拙先生が、

「飛行機を使わず、渡り鳥のようにでもなくここにこうして坐っておって寸歩を移さずして世界中を飛んでおる」

と言われたのも同じことです。

大きく坐りましょう。

かといって、無理に力んで背伸びすることではありません。

自分と外の世界とに区別を作っているのは、頭の中だけなのです。

ですから頭であれこれ思惟することをやめて、自分の中心は下腹にあるのだと意識して坐るのです。

下腹は、何も分別をしませんので、一体感を得られやすいのです。

ゆったりと、どっしりと、このままで天地一杯だという気概で坐ることです。

 

横田南嶺

大きく坐れ

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