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臨済宗大本山 円覚寺

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2020.06.28
今日の言葉

津送

お寺の和尚の葬儀のことを「津送」と呼んでいます。「しんそう」と読みます。

「津」は、舟の渡し場のこと。そこから人の死出を送ることを表します。

先日、円覚寺派の寺院の和尚の津送をお勤めしてきました。

まだ今の時期ですと、さまざまな儀式も見送られることが多いのですが、お寺の為に尽くしてくださった和尚の為に、今できる限りのことをしてさしあげたいという意向から、本山管長に大導師をお願いしたいと依頼されたのでした。

そのように言われると、是が非でも行かざるを得ません。

参列の方々の人数は絞ったようにお見受けしましたが、本山から宗務総長と私が出向いて、総長が円覚寺派を代表して弔辞を捧げ、私が大導師を勤めてきました。

お寺に到着すると、まずフェイスシールドを渡されました。

参列される和尚や皆さまは、全員フェイスシールドを付けていました。

私もフェイスシールドというのは初めてでしたが、マスクよりは通気性がよいので助かりました。

いろいろな儀式が簡略化されつつある昨今、新型コロナウイルス感染症拡大によって、一層加速されつつあります。

そんな中で、亡き和尚に対して出来る限りのことをしてさしあげたいという気持ちは尊く、大切にしたいものです。

お釈迦様の教えである、『六方礼経』には、子供が親に対してなすべきこととして、

「両親に対して、老後の世話をする、両親のためにできる限りのことをする、家の名誉を維持し、伝統を継承する、両親が得た富を守る」

ということと共に、

「死後の葬儀を営む」とはっきり説かれています。

死後の葬儀もできる限りのことを勤めるのであります。

本山から管長を招くということはお寺にとってはたいへんなことです。お願いする手続きから、いろいろとございます。

そんな面倒なことをするよりも、お寺でも内々で済ませようという傾向が強いように思います。

今回のお寺では、亡くなった和尚は、本当に立派に住職として勤められて、本山からも管長が来て葬儀をしてくれるのだということを、檀家の皆にも知ってもらいたいというご意向なのでした。

いろんな事情がありますから一概に論じることはできませんが、亡き人に対して、残されたものは誠意を尽くす心を失わないようにしたいものです。

その心を大切にして、それぞれの状況において出来ることを模索してゆかねばならないのだと思います。

 
横田南嶺

津送

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